2020年08月05日
念ずれば花ひらく
住職のゆはずです。
「念ずれば花ひらく」という宗教詩人坂 村 眞 民の詩に魅せられました。
宣隆寺の境内にもぜひこの詩碑を建てたいと考えました。
このような碑はこれまで日本の各地に立てられているそうです。
坂村真民記念館の西澤館長さんに相談して今回宣隆寺の境内に詩碑をつくりました。境内にあった大きな庭石にステンレスの字をつけてもらいました。
詩碑は、全国で800か所以上でハワイにもあるそうです。
みんな坂村さんの願いに共鳴して建てられたのだそうです。
私も真民の詩を通じて念ずることの大切さを広めていきたいと考えています。
念ずれば花ひらく
念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった
詩 人 坂 村 眞 民(さかむら しんみん)
明治四二年熊本県に生まれる。八歳の時に、父親の急逝によりどん底の生活に落ちる。五人兄弟の長男として母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和六年神宮皇学館を卒業。二五歳の時、朝鮮にて教職につき、三六歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。二○歳のとき岡野直七郎の門に入り、短歌に精進する。昭和二一年から愛媛県で高校の国語教師を勤め、六五歳で退職、以後詩作に専念する。始めは短歌を志し、昭和一二年『与謝野寛評伝』を著している。四国に移住後、一遍上人の信仰に随順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。四一歳のとき詩に転じ、個人詩誌『ペルソナ』を創刊。六二年より『詩国』を発行し、以後毎月、一回も休むことなく発刊し千二百部を無償で配布している。また詩の愛好者によって建てられる真民詩碑は日本全国四七都道府県に分布し、その数は800基を越えるそうです。